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2023年12月15日、長野県大町市で「サル被害対策勉強会」が開催されました。本勉強会は、大町市役所様、株式会社アイエスイー様、サーキットデザインの共催で行われ、長野県/塩尻市、小谷村、安曇野市、新潟県/長岡市、南魚沼市、埼玉県/横瀬町などから(順不同)、約20名が参加しました。
勉強会では、まず、アイエスイーのICT捕獲システム「ロボットまるみえホカクン」と鳥獣被害予防アプリ「けものおと」の紹介が行われました。ロボットまるみえホカクンは、カメラとセンサーを搭載し、ライブ映像を見ながら「捕獲」ボタンを押して遠隔捕獲ができるシステムで、サルが檻に入るとセンサーが反応し、スマートフォン・パソコンへ通知が届く仕組みになっています。
けものおとは、出没情報を地域の住民と共有することで、鳥獣被害の早期発見・対策などにつなげることができます。
続いて、サーキットデザインの動物位置情報システム「ANIMAL MAP」とサル用GPS首輪発信器「GLT-02」の紹介が行われました。ANIMAL MAPは、サルの位置情報をリアルタイムで確認できるシステムで、サルの行動範囲を把握するのに役立ちます。GLT-02は、サルに装着するGPS首輪発信器で、サルの行動を詳細に記録し、獣害の行動分析に必要不可欠なツールです。
GPS首輪発信器を活用することで、
などにより、サルの被害対策に必要な情報を得ることができ、より効果的な対策を行えます。
また、大町市のサル被害対策の事例も紹介されました。大町市では、アイエスイーの「ボットまるみえホカクン」と「けものおと」、サーキットデザインの「ANIMAL MAP」と「GLT-02」を組み合わせた複合的な対策を実施しており、サル被害を大幅に抑制しています。
勉強会では、参加者から、サル被害対策の具体的な方法や、サル用GPS首輪発信器の導入効果などについて、多くの質問が寄せられました。大町市様、アイエスイー様、サーキットデザインの担当者からは、それぞれの製品や対策の特徴について、丁寧に回答しました。また、サル被害対策の最新事例が紹介され、参加者からは、多くの有益な情報が得られたとの声が聞かれました。
今後も、本勉強会のような機会を通じて、サル被害対策の普及とさらなる被害軽減につながることを期待したいと思います。
サルの行動に合わせて、捕獲オリを容易に設営、撤去できる点を大町市様にご説明いただきました。同じような檻を利用されている他地域の皆様は、熱心に視察されていらっしゃいました。獣害対策の成功事例の実際に現場を参考することはとても重要かと思います。
その中でもサルへの餌付けの仕方、オリへの慣れさせ方はとても大事な要素だと分かりました。
さらに大町市様では、サル捕獲のための餌付け用のエサとして、農家で廃棄されてしまう摘果リンゴや、販売できない傷物のリンゴを利用されております。廃棄されるような不要なリンゴでも、サルの鳥獣被害対策でサルに餌付けをする際、有効な餌として活用できます。
その他、季節によっては、廃棄されてしまうトウモロコシやニンジンなども利用されております。
不要なリンゴや野菜を農家から提供してもらうために、市担当職員の方が農家へ直接おうかがいし、職員自ら拾い集めるなど精力的に活動されており、地元の住民と良好な関係を築いています。
約20名の皆様にご参加いただき、ニホンザル被害対策についてお話をさせていただきました。大町市様の取り組みをご紹介し、他地域の皆様と意見交換を行うなど、有意義な勉強会となりました。地域と地域をつなぎ、サル被害対策が進むよう、弊社も貢献していきたいと考えております。
動物位置情報システムANIMAL MAPについての概要は、以下の動画をご参照下さい。
動物位置情報システム「ANIMAL MAP」、GPS首輪発信器に関するお問い合わせは、お気軽にご連絡ください。
(株)サーキットデザイン
営業部 動物トラッキンググループ
TEL. 0263-82-1024