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IoT電気柵電圧監視システム – でん柵監視郎

2023年12月01日

サル被害対策向け:IoT電気柵電圧監視システムを福島県南会津町様と実証試験

市販化に向けて開発中のIoT電気柵電圧監視システム「でん柵監視郎」のプロトタイプを福島県南会津町様へお納めさせていただきました。

集落の広域を電気柵&ワイヤーメッシュ柵で囲い、サルによる農作物への被害を防除している地域です。かなり長距離に電気柵が設置されており、その管理にかかる人的コストを軽減するために、IoT電気柵電圧監視システムを導入いただきました。

24時間、いつでも電気柵の電圧をパソコン、スマホのWEBサイト上で確認できます。もし電気柵の電圧が下がったとしても、現地へわざわざ出向き、電圧テスターで計測する手間が省けます。最新の電気柵電圧状況を地区のみなさんで共有し、電圧下降時の対策を迅速に行うことが可能となります。

特におすすめなのは、電気柵を用いた放牧酪農などの広大な土地の電圧監視を行うには、人的コストの軽減にもなり、もってこいの製品です!もちろん、サルの侵入による被害対策にもご活用いただけます。

IoT電気柵電圧監視システム「でん柵監視郎」は長距離通信が得意(LPWA)

IoT電気柵電圧監視システム「でん柵監視郎」の最大の特徴は、親機がインターネットにさえ繋がれば、子機にはSIMカードが不要な点。煩わしい通信ランニングコストを最小限に抑えることが可能!(他社製だと、電気柵の電圧を計測する機器毎にSIMカードが必要)

上図の距離は、実際に動いているシステムの親機〜子機の場所ですが、1.7kmは余裕で通信できてしまいます。当社のテスト機では、5kmでも余裕で通信できていますので、もっと距離が必要な過酷な環境でも導入可能です。(当社は無線機器の開発メーカーだからこそ、信頼性のある無線通信が実現できているのです)

なぜ、電気柵の電圧低下を感知するシステムが必要なのか?

サル、シカ、イノシシ、クマをはじめ、キョン、ハクビシンといった野生動物の農地などへの侵入や農作物被害を防止する方法として、電気柵による侵入防止が効果的な手法として一般的です。市町村経由で農林水産省の鳥獣被害防止総合対策交付金という補助金が出ることから、普及も進んでいます。

しかし、電気柵は、草刈りなどの定期的なメンテナンスを必要とし、草木の枝葉の接触、倒木などにより電圧が下がってしまうことがよくあります。そこで、電圧の低下をすぐに感知することで、電気柵の効果を維持するとともに、電圧監視の見回りの人的労力を削減することができます。(当システムは、24時間1時間ごとに電圧を自動計測しています)

電気柵を設置したからといってメンテナンスをしないで、電気柵に頼り切ってしまうと、サルなどの獣害が電気柵の弱点(漏電して電圧低下している箇所や柵の穴、飛び越えられる樹木など)を見つけて、侵入を許してしまうことになります。電気柵を維持するためにも、電圧監視は必須のメンテナンスです。

親機だけが、インターネットへ接続 = 通信コストの削減可能

親機は、SIMカード使ってケータイ網でインターネットに接続しています。お住まいの地域の公民館などでAC-100V電源が取れれば、通常のコンセント接続で稼働させることは可能(もちろん、親機はソーラー発電もできる仕様へ変更可能なので、親機の近くにコンセントがなくても運用できます)

子機は、親機とLoRa®通信による長距離通信を実現

LoRa®通信を採用することで、電圧計測センサー側の子機と親機とで長距離無線通信を実現しています。子機を増やしても通信料はかからないので、広域の電気柵の電圧監視に向いています。子機は市販の単三アルカリ乾電池4本で、1年以上の稼働が可能。電池残量は、スマホで確認ができます。

かなり広域の電気柵の電圧を監視することが可能

上図の通り、親機と子機の間は一番遠いところで約1.7km。仮に、携帯圏外に子機を設置、増設したとしても、親機がインターネットに繋がるので、かなり広域の電気柵の電圧を監視することが可能になります。ここが他社製のIoT電気柵電圧監視システムとの大きな違いです。

難しくない!簡単なスマホ画面で、電気柵の電圧チェック!

普段お使いのスマホで、以下の画面をご覧になる方がほとんどだと思いますので、スマホ利用を前提にシステムを設計しております。パソコンに不慣れなご年配の方でも、スマホで簡単に電圧チェックができるので、どなたでもかんたんに、電気柵の電圧管理が可能でしょう。

 

今回、納品させていただいたシステムでは、SIMカード利用の親機(どこでもでむmini)を用いましたが、親機に利用する無線機をどこでもでむへ変更することでWiFi機能もご利用いただけます。例えば、公民館などでのFree-WiFi、あるいは、インターネット回線を引いていらっしゃいましたら、既存のネット回線の利用も可能です。

メール通知は標準装備、LINEによる通知システムは有償サポートできます

電気柵の電圧が決められた値以下になった時に、メールよる通知機能を標準装備しています。お客様からは、LINE通知の方が便利だというお声をいただきましたので、LINEから通知を受信できるオプションのご利用も可能です。その場合はセットアップに、別途、初期設定費用を頂戴いただければ実現可能です。

以下のLINE画面は、実際に稼働しているもので、電気柵の電圧が3000Vを下回るとLINEより通知が届く仕組みです。

 

このシステムは現在開発中ですが、プロトタイプとしての販売が可能です。IoT電気柵電圧監視システム「でん柵監視郎」にご興味のある方は、サーキットデザイン営業部へお問い合わせください。
※使用している写真の製品は、実際に納入済みのものです。

 

お問い合わせ先

当システムに関するお問い合わせは、お気軽にご連絡ください。

(株)サーキットデザイン
営業部 動物トラッキンググループ

TEL. 0263-82-1024

電気柵監視システムに関するお問い合わせ

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